自我崩壊を起こし性の傀儡になるまで監禁飼育され続けるゲシュタルト崩壊への退行実験調教を描いたハードSMエロ漫画!墓場氏の『けだものの家 下巻』
・こんにちは!今回はすごく面白い感覚遮断調教の監禁飼育モノを描いたハードSMな漫画・墓場先生の『けだものの家 (下)』を紹介させていただきます。
本作は全218頁の大ボリュームの単行本で、メインとなるのは『けだものの家』という上下巻からなる物語。しかし今回、猿轡マニアがご紹介したいのはそちらではなく下巻に収録されている短編の『非公開便所』という作品のほうなのです。
こちらの『非公開便所』の感想から言うと、すごく残酷度が高くアイデア性に富んだ調教で、二次元・漫画だからこそ伝わってくる拷問調教の設定と、調教による被虐者の心理状態の変化の描写が最高に面白かったです!
その残酷性とは、激しい殴打や手足や首がもげて死ぬとかなどのいわゆるペイン苦痛系・リョナ猟奇系などの「身体(フィジカル)的」な暴力ではありません。
では何かというと……
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「精神(メンタル)的」な残虐性がとても詳細に描きこまれ、非人道的な行為が淡々と進行されてゆく世界観が素晴らしかった!
という事なのです。
それでは、その精神(メンタル)的な残虐性の調教というのを順を追って説明してゆきたいと思います。
こちらの作品に興味を持たれた方に蜈蚣Melibe先生の作品などもオススメです!フィジカルとメンタルの両方ごっそりえぐり取られるような衝撃的な世界観ですよ~٩( ᐛ )و
目・鼻・口をバルーンギャグで塞ぎ全頭マスクを被され4つの感覚遮断拘束の末に自我がゲシュタルト崩壊を起こし性の傀儡奴隷にされてしまう退行実験的な監禁飼育調教の物語
・物語の被虐のヒロインはこちらの女子校生。
彼女は「公衆便所」という共用の肉便器となる指定を受けてしまった愛する妹を校則を破り逃したがため、自らが「公衆便所 Cタイプ:通称『非公開便所』」という非道の調教実験の被検体となってしまうのでした。
「公衆便所 Cタイプ:通称『非公開便所』」の調教とは一体どういったものなのか。
それは…
まず鼻・口・耳・目の4つの「感覚器官」、つまり四感を遮断、剥奪された状態に拘束されます。
このような空気を送り込むとバルーン状のものが膨らみ各器官の気道を塞ぐ拘束具を取り付けられます。
鼻に差し込まれバルーンを膨らますと、鼻腔を密閉し嗅覚を遮断。
口にはポンプ式のバルーンギャグを押し込まれ、猿轡による味覚と意志相通の剥奪。
そして、耳にも同じくバルーン型の耳栓を挿入され外耳道を塞がれ聴覚も剥奪。
最後に全頭マスクを被せ視覚、そして顔を奪う事によって「個(パーソナリティ)」を剥奪し人形の様な「無個性の存在」へと堕とされてしまう。
4つの感覚を遮断拘束されてしまった姉は、外れることのない錠前を締められた全頭マスクを手で確かめるように自分の顔に触れる……
五感のうち唯一残された感覚である「触覚」
それにより彼女は必死に「自個(パーソナリティー)」つまり「自分が自分であること」をを保とうと苦しみもがき続けるのだった……。
ここが本作の面白いポイントです!この残された感覚「触覚」だけが「何故与えられたのか?」というのがすごく重要なファクターになってきます。
そしてこれ以降、姉はこのようなガラスで区切られた空間の中で監禁飼育されてゆきます。口にはバルーンギャグに管が繋がれており、そこから必要な分だけ栄養素、餌が与えられる仕組みになっています。
給餌の際は口内や舌には触れず直接、喉に流し込まれるため一切の「味覚」は与えられません。つまり「ただただ生かされ続け死ぬことも出来ない」という状況。
耳栓や鼻栓、そして全頭マスクにより4つの器官は完全に「感覚遮断」をされた状態。外部から一切の刺激を遮断されると人はどうなるのか?
すると人間は自我を保とうとするために必死になって外部の刺激や情報を取り込もうとします。
しかし、ガラスで区切られた世界に「彼女を認める者や物」などは存在するはずもありません。
そして彼女は…
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自分の排泄した糞尿を体に塗りたくり、その温度の差異によって自我を保とうとし始めるのです。
これが手足への拘束をせず「触覚」を残された理由です。
この感覚遮断調教・監禁飼育の目的の一つは感覚を遮断拘束し、外部刺激を与えないように隔離して姉に自我崩壊を起こさせ、その必死に自我を保とうともがき苦しむ様を眺め悦に入ることだったのです。
この「感覚を遮断されると自我が崩壊するって本当なの?」って思うかもしれませんがいわゆる…
「ゲシュタルト崩壊」
と呼ばれている理論です。ネットなどで耳にしたことはあるかなと思います。
※正式な心理学のゲシュタルト崩壊は「漢字のゲシュタルト崩壊現象」という認知心理学の分野の理論で簡単に言うと「認知能力の低下」の事を意味します。よくネット一般で耳にする精神のゲシュタルト崩壊はこの理論をもとに「ナチスが洗脳をするため自我崩壊に使った方法」などと広まった都市伝説めいた実証されていない非科学的な理論です。本作のゲシュタルト崩壊もAV同様ファンタジーであるということを前提に解説してゆきます。
簡単に言うと僕らは、五感を使い(現在では細かく分類すると人間には20以上の感覚があると言われています)、外部から与えられる刺激や情報などにより「自己」というものを一つの「全体性のまとまりのあるもの」として認識しています。
しかし、外部刺激を遮断された状況に長期間おかれる。すると人間は個々の構成部分をバラバラに切り離し認識することになり、そして自己の全体性を一つのものとして保てなくなり「自我の崩壊」を招いてしまうのです。
これはフランスの哲学者・精神分析家のジャック・ラカンの「鏡像段階」という自我形成の理論をあてはめてゆくと大変面白く考察できるのです。
じゃあこの「鏡像段階」ってどういう理論かとこちらも簡単に説明すると、自我が形成される前の幼児というものは自身の体をまとまった「一つの自己」として認識しておらず、ばらばらの「寸断された身体」というふうに認識しています。
そして、鏡に映った自分を見て初めて自分の体が一つに繋がっている一連のものだと知り、そこに映る者が「自己」であると認識するようになります。ここでいう鏡とは物質的な鏡でもあり、また他者・対象物を指しています。
つまり、僕ら人間は他者や対象物の反応・反射によって自分という存在に気づいてゆく、自己を形成してゆく過程を皆一様に歩んで来た過去を持っています。言い換えれば「自我とは他者にほかならない」というのがラカンの鏡像段階理論の大元なのです。
「他人は自分の鏡」なんていう言葉があります、これは社会学者のチャールズ・クーリーの言葉ですが「鏡像段階」も同様のニュアンスを含みます。
さぁ、これらの理論を踏まえて本作を読み解いてゆくと
①感覚遮断拘束によって外部からの刺激を完全遮断する。
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②自己を保てなくなった姉は自我の崩壊「ゲシュタルト崩壊」を起こし鏡像段階で説く「寸断された身体」の状態になる。
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③つまりそれは、自我の形成される前の「幼児の状態(ラカンでは生後6ヵ月から18ヵ月の間)」へと戻ったこと(退行状態)になる。
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④そして「幼児」、自我の無い「空っぽの器のような状態」となった姉に性的な快楽という外部刺激や男性器=「気持ちいい」という情報だけを与え学習させる(洗脳)。
結果……
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姉を人間とは呼べない性的な快感だけを求め反応する動物のような性奴隷に再構築してしまう。
これがこの感覚遮断拘束・監禁飼育調教の目的だったのです。
この自我が発達段階の初期に戻る防衛機制反応のことを心理学の大家ジークムント・フロイトは「退行」と名付けました。
つまりこれは非人道的な、人を人とも思わぬ他者の意志や尊厳を完全に無視した鬼畜の所業の「退行実験」を行った感覚遮断調教・監禁飼育だったのです。
最終的には姉が身を挺して救おうとした妹も捕まり、性の傀儡と化した姉の手により同様に全頭マスクを被され自我をゲシュタルト崩壊へと導く性奴隷拷問の生贄に……。
後に「生ける性具としての自我」を植え付けられ、二人は「性奴隷姉妹」に堕とされ売り飛ばされてしまうのでした……。
墓場『けだものの家 (下)』に収録されている『非公開便所』は精神的(メンタル)支配に重きを置いた調教・洗脳モノ!超オススメのSM漫画!!
・この作品を一言でいうと『洗脳モノ』っていうジャンルになるのかもしれません。いまAVでは「洗脳」っていうキーワードがすごく流行っているらしいですね。
ただ、本作はそんな流行云々に関係なく綿密に世界観を練られ描きこまれた洗脳手段、調教方法で自我をゲシュタルト崩壊へと導く感覚遮断拘束・監禁飼育調教での退行実験の様子が描かれています。
被虐者の「精神(メンタル)を破壊する」そんな非道な描写が、とてもS心にグッときました( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ!!
ハードSMの調教、加虐手段においての2通りの方法「身体(フィジカル)的加虐」と「精神(メンタル)的加虐」で好みが分かれると思います。
前者の「身体(フィジカル)的加虐」は例をあげると、過激な虐待や拷問、そして四肢切断や身体改造の他、殺害なども含まれる猟奇系・リョナ系と言われるジャンルになるでしょうか。
僕はどちらかという精神的加虐嗜好のほうを好む人間なので、本作はすごく面白くよく考えられた物語だなぁと感じました!猟奇系・リョナ系を否定をしたりしているわけではないですよ。「全てのフェチは一なる道へと集約する」が僕のモットーですから。
なので本作は、そんな「精神(メンタル)的加虐」を好むSM調教嗜好の方へ大変オススメな一冊です!
その他にメインとなる『けだものの家』の物語にも度々、猿轡を使用した描写が登場しますので、ページ数だけでなく全体の内容もボリューム感がとてもある作品となっております。
全頭マスクを被され感覚遮断されたヒロインが監禁飼育下で自我崩壊を起こすまで調教してゆくSM漫画、墓場先生『けだものの家 (下)』超オススメな一冊なのでぜひぜひご覧になってみてください!
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